私がはじめて絵本と出会ったのは、いつだったのだろう。。。
決して裕福とは言えない家庭に育った私は、子どもの頃に絵本を読み聞かせしてもらった記憶はない。
絵本が家にあった記憶もない。そんな私がはじめて「絵本」と出会ったと言えるのは、小学生に時に読んだ「水の上のタケル(古田足日氏著)」であります。
私は、その世界に引き込まれ、タケルと一緒に冒険をしたのでした。時は流れて、私もデザイナーとして働くようになりました。
ある日、何気なくテレビを見ているとサイモンとガーファンクルの奏でる「スカボロフェア」に乗って、一本の大木が季節の移り変わりとともに変化していくアニメーションが、私の目を画面に釘付けにしました。
それはソニー社のCMでした。衝撃を受けた私は、大急ぎでそのCMを調べ、そのアニメーションのもとになった一冊の絵本を手に入れました。
それがイエラ・マリ氏の「きのうた」でした。
その絵本には文字がなく、ただ四季の移り変わりを一本の木を中心に描いているだけのものでした。
しかし、私はその絵本から、命を感じ、宇宙を感じ、人としてなすべきものを感じました。その後、イエラ・マリ氏は、私と同業のグラフィックデザイナーだと言うことを知り、ますます共感を得たのでした。
いつか、こんな絵本を描きたい。。。。しかし、そう思っていた私には、なかなか絵本は描けませんでした。
ある日、何気なくニュースを見ていると、子どもに関する哀しいニュースが立て続けに流れてきました。
そのとき、今の子どもたちは、本当に豊かなのだろうか?幸せなのだろうか?と疑問がわいてきました。
憂うばかりでなく、自分は大人として、子どもたちに、何かを伝えてるだろうか?
自分に何ができるだろうか?
そうだ。私が絵本を描こうとしたのは、このためだったのかも知れない。
そう思った時、私の中からたくさんのお話が溢れてきました。
「きのうた」との出会いから20年以上経ち、私は、ようやく「絵本」を描けるだけの人間に成長できたような気がします。
瓢箪山駒造
●絵本作家クラブ会員
●NPO「絵本で子育て」センター資格 絵本講師
●職業:デザイナー(グラフィック・WEB・パッケージなど)
●使用機種:Apple Power Mac G4
●使用ソフト:illustrator, Photoshop, Painer, Bryce, Poser, Strata, Flashなど
●趣味:音楽と本がないと生きていけない。あと映画も。
●好きな言葉:努力は決して裏切らない。
●好きな食べ物:カレーライス・パスタ・プリン
●今一番ほしいもの:時間(休みより時間が欲しい) |